ドラフト1巡目 vs 2巡目
指名順位で何が変わる?選手のキャリアの分かれ道を、インタラクティブに見ていきましょう。
運命を分ける「契約」の違い
NBAドラフトでの最大の分かれ道は「契約が保証されているか」です。1巡目と2巡目、それぞれの選手の立場を比べてみましょう。
1巡目指名
約束された道
🛡️
-
✔
契約保証あり: 「ルーキー・スケール契約」というNBAの規定に沿った契約が保証されます。
-
✔
安定した収入: 指名順位に応じた高額な年俸(最低2年間)が約束されています。
-
✔
育成への期待: チームからの大きな期待を背負い、育成プログラムのもとでプレーに集中できます。
2巡目指名
自ら拓く道
🧗
-
✖
契約保証なし: チームとの契約は完全に自由交渉。契約できない場合もあります。
-
✖
不安定な立場: Gリーグとの行き来となる「ツーウェイ契約」や、キャンプのみで解雇される可能性もあります。
-
✖
実力証明が必須: サマーリーグやキャンプで結果を出し、自らの手でNBA契約を勝ち取る必要があります。
ルーキー・スケール契約の年俸
1巡目指名選手の年俸は、指名順位によって厳格に定められています。順位が少し下がるだけで、保証される金額が大きく変わることがわかります。グラフのバーにカーソルを合わせると詳細が見られます。
ドラフト後のキャリアパス
ドラフトで指名された後、選手たちはどのような道を歩むのでしょうか。特に2巡目指名選手の道は多岐にわたります。
1巡目指名の一般的なパス
ドラフト指名
→
ルーキー契約締結
→
NBAデビュー
2巡目指名の多様なパス
ドラフト指名
↓
サマーリーグ / キャンプ参加
↓
【成功】
NBA本契約
【条件付き】
ツーウェイ契約
(NBA/Gリーグ)
【厳しい結果】
Gリーグ契約 or 海外移籍 or 解雇
逆境からのスター選手たち
2巡目指名という厳しい状況から、チームの核となり、リーグの歴史に名を刻んだ選手たちをご紹介します。彼らは「保証なき道」を実力で切り拓いた好例です。
ニコラ・ヨキッチ
2014年 全体41位指名
複数回MVP受賞、NBAチャンピオンに輝いた史上最高の2巡目指名選手。デンバー・ナゲッツの絶対的な中心です。
マヌ・ジノビリ
1999年 全体57位指名
サンアントニオ・スパーズの「ビッグ3」の一角。シックスマン賞受賞、4度の優勝を経験し、殿堂入りを果たしました。
ドレイモンド・グリーン
2012年 全体35位指名
ゴールデンステート・ウォリアーズの守備の要。最優秀守備選手賞、4度の優勝に貢献した現代バスケのキープレイヤーです。
まとめ:一目でわかる比較表
最後に、1巡目と2巡目の違いをシンプルにまとめました。この違いが、ドラフトのドラマをより一層面白くします。
| 項目 | 1巡目指名 | 2巡目指名 |
|---|---|---|
| 契約保証 | あり (ルーキー・スケール契約) | なし (自由交渉) |
| 立場 | 安定 | 不安定 (サバイバル) |
| キャリアパス | 保証された道で成長 | 自らの実力で道を切り拓く |


